過去の連携事業
第39回目黒区民まつりを開催しました
平成28年5月18日 掲載
1 「目黒区民まつり」を実施するに至った経緯
目黒区誕生45周年、特別区発足30周年を記念して、昭和52年3月に目黒区区民の日条例において、区民がこぞって1日を交歓することにより、その自治意識を高揚し、区の発展と区民の福祉増進を図るため、10月1日を「区民の日」として制定し、区民の日を中心として、諸施設を公開し、各種の記念行事を行うものとしました。
この趣旨に沿って、昭和52年10月1日に第1回目黒区民まつりを開催し、以降、毎年秋に実施しており、平成27年度に「目黒のさんま祭」が20周年、平成28年度には「区民まつり」そのものが40周年を迎える目黒区を代表するイベントとなっています。
この間交通パレードや区内各地域での実施など、まつりの形態は変遷してきていますが、近年では田道広場公園での「目黒のさんま祭」を中心として、マスコミにも取り上げられるほど知名度が上がり、区民に限らず遠方からの来場者も多く、友好都市を含めた多くの自治体と区民が交流できるイベントとなっています。
2 「目黒区民まつり」の運営組織
「目黒区民まつり」は、毎年区民で組織する実行委員会が主催し、区が後援し、区からの補助金等で運営しています。実行委員会は、区内5地区(北・東・中央・南・西部地区)の住民をはじめ、区内商店街、青少年委員会やスポーツ推進委員会等の活動団体、学校PTA、青年会議所等から推薦をいただいた委員及び前回の実行委員会からの推薦委員によって構成されています。
例年2月に実行委員会を立ち上げてから、本部運営及び各会場運営に多くの区民が企画運営で携わり、イベント終了後には各運営委員会において、まつりの反省、提案、要望事項等を集約し、次期の実行委員会への申し送り事項として取りまとめ、引き継ぐこととしています。
3 「第39回目黒区民まつり」の実施結果
平成27年度の「第39回目黒区民まつり」は、平成27年9月20日(日)10時から15時30分までの時間で、田道広場公園・目黒区民センターホール及びセンター周辺・田道小学校・ふれあい橋上等において、目黒のさんま祭、ふるさと物産展、おまつり広場、子ども広場、被災地復興支援の各イベントを実施しました。
当日は天候にも恵まれ、さわやかな秋晴れのもと開催することができました。例年の催しの他、本年も引き続き東日本大震災で被害を受けた気仙沼市をはじめ、風評被害を受けている地域も含めた東日本地域の復興支援イベントとして、ふれあい橋上を中心に物産品、農・海産物等の産直販売を行いました。
また、今回で目黒のさんま祭が20周年を迎えることから、目黒のさんま祭20周年記念事業として、まつりの前日午後から前夜祭(友好都市物産大市及びジャズライブ)を、まつり当日には気仙沼芸能広場を実施しました。
区民まつりは、毎年の恒例行事として区の内外を問わず広く浸透しており、3万2千人を超える多くの方々の来場があり、大盛況の内無事終了しました。
(1)目黒のさんま祭、ふるさと物産展及び被災地復興支援イベント
会 場:区立田道広場公園、田道ふれあい橋ほか
参加者:延約32,000人
従事者:約630人
- 目黒のさんま祭
毎年、友好都市の宮城県気仙沼市民で組織する「目黒のさんま祭気仙沼実行委員会」から5千尾のさんまが提供され、会場で炭火焼きにして来場者に振舞いました。
災害時相互援助協定を締結している大分県臼杵市からもカボスの提供を受け、気仙沼の大根おろしを添えて、焼きさんまとともに来場者に振舞い、今回は目黒のさんま祭20周年を記念して、気仙沼芸能広場と題して、気仙沼市民による和太鼓の演奏(太鼓学舎「ね」及び岩井崎明戸虎舞い保存会)や、伝統郷土芸能である崎浜大漁唄込(崎浜大漁唄込保存会)、早稲谷鹿踊(気仙沼市立月立小学校児童)の披露などで祭を盛り上げました。 - ふるさと物産展
友好都市の宮城県角田市及び気仙沼市を始め、北から八戸商工会議所、福島県郡山市、群馬県下仁田町、茨城県観光物産課(茨城県銘柄豚振興会、いばらき地鶏振興協会)・東海村・北茨城市、山梨県笛吹市、大分県臼杵市、鹿児島県が出店し、全国各地の名産・物産展示販売を実施。
区内からも、目黒区農業振興運営協議会、酒屋、和菓子屋、地域団体及び目黒石川県人会が出店しました。 - 被災地復興支援イベント
東日本大震災発生の年から実施しているイベントで、被災地域や風評被害を受けている地域の復興支援を目的に、東日本地域を中心にした物産展。
福島県三春町、栃木県鹿沼市、「北三陸海岸を元気にする実行委員会」など東北復興支援等の団体が出店し、東日本地域の物産品・農海産物の産直販売を開催しました。
(2)おまつり広場
会場:中小企業センター、目黒区民センターホール、区民センター公園ほか
参加者:延約32,000人
従事者:約85人
- 目黒区民センターホール前・中庭・区民センター内ほか
飲食(焼き鳥、皿うどん、タコス、鹿ソーセージ、ワイン、クレープ、韓国料理等)、物販関係(福祉作業所の菓子・小物販売等)などの模擬店のほか健康・人権・法律相談、税金クイズや各種行政相談コーナーなどのブース35団体が出店しました。
今年は区民センター2階談話コーナーで高齢者センターによるアロマセラピーと相談コーナーが出店しました。 - 区民センターホール
友好都市の宮城県角田市の和太鼓、区民の団体・グループによるフラダンス、ジャズコーラス、バンド演奏、手話ダンスなどが披露され、落語「目黒のさんま」は春風亭柳之助が披露しました。 - 屋外ステージ
屋外にステージを設置して、区民の団体・グループによる和太鼓、民踊、日本舞踊、バンド演奏、ウクレレ演奏、南京玉すだれ、ヒップホップダンス、ベリーダンス、中国武術演舞、スクエアダンスなどが披露されました。
(3)子ども広場
会場:区立田道小学校校庭及び体育館
参加者:延約32,000人
従事者:約208人
区立田道小学校校庭を会場として、子ども、親子で楽しめる内容の各種イベントを実施。
主な内容は、ダンボールの巨大迷路と遊具、体験パフォーマンス広場(子育て連絡会など子育て支援団体が中心となって、親子でヨガ・ヒップホップ・和太鼓・エイサー等の演技と体験)、ワークショップ(小学生から参加者を募り、i-padとスマホを使ったマジック映像を作成)、工作体験(気仙沼市から塩づくり体験・ホタテ貝アート体験などを実施)、ミニ縁日(かき氷、菓子パン・フランクフルト・飲み物の販売、スーパーボールすくいのほか、無料の工作コーナーや子育て情報コーナーなどを実施)、紹介コーナー(2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて写真パネル展などを実施)
4 事業の課題
「目黒区民まつり」の目玉イベントである「目黒のさんま祭」がマスコミ等に取り上げられ、区外からも多くの方が来場し、祭り当日は大変な混雑となっています。
また、このイベントで協力関係にある友好都市・気仙沼市の意向もあり、開催日、開催場所が固定化されていることや、地域の祭礼行事との重なりなどについて、区民から様々な意見が寄せられています。
さらに、火気を扱う閉鎖された敷地内にさんまを求めて多くの人が来場することから、安全確保が大きな課題となってきたことや、気仙沼漁港でのさんまの水揚げの時期が遅れがちになってきたことなど、検討すべき課題も多くなっています。
目黒のさんま祭(さんまの炭火焼きの様子)
気仙沼市・どや節の様子
気仙沼市立月立小学校児童による
鹿踊りの様子
被災地復興支援イベント会場の様子
角田市・とくら太鼓の様子