過去の連携事業
カーボン・オフセットでCO2ゼロ
平成27年6月30日 掲載
事業の成果又は結果
カーボン・オフセットのしくみを利用して、次の区のイベント・事業などで排出するCO2をゼロにしました。その際、他の自治体と連携し、森林整備で増えるCO2吸収量について、公的に認証された権利(オフセット・クレジット)を調達しました。
- 2013年4月 北海道士幌町との連携
足立区第二次環境基本計画改定版の印刷・製本で排出するCO2について、「士幌町有林間伐促進による森林づくりプロジェクト」のオフセット・クレジットを調達して埋め合わせ、ゼロにしました。 - 2013年12月 北海道士幌町との連携
足立区のイベント「光の祭典」で、イルミネーション点灯に伴い排出されるCO2について、「士幌町有林間伐促進による森林づくりプロジェクト」のオフセット・クレジットを調達して埋め合わせゼロにしました。 - 2014年5月 高知県、高知県梼原町との連携
足立区のイベント「地球環境フェア2014」の開催に伴い排出されるCO2について、「高知県森林吸収量取引プロジェクト」「高知県梼原町雲の上の間伐推進プロジェクト」のオフセット・クレジットを調達して埋め合わせゼロにしました。
高知県・高知県梼原町ともに、地球環境フェアにブースを出展し、各自治体の環境の取組みをPRしました。 - 2015年5月 高知県、秋田県八峰町、新潟県阿賀町との連携
足立区のイベント「地球環境フェア2015」の開催に伴い排出されるCO2について、「高知県森林吸収量取引プロジェクト」「白神山麓・八峰町有林J-VERプロジェクト」「阿賀悠久の森クレジット」のオフセット・クレジットを調達して埋め合わせゼロにしました。
いずれの自治体も、ブースを出展し、各自治体の環境の取組みをPRしました。
事業を実施する際の経過
カーボン・オフセットの実施にあたり、「最大限の排出削減努力を行うこと」と「区内では難しい環境活動に貢献すること」をコンセプトとしました。このため、オフセット・クレジットは、森林吸収系のプロジェクトとすることとし、調達先を選定しました。
- 士幌町との連携の経緯
足立区は、環境政策に熱心に取り組む全国約50自治体で構成される「環境自治体会議」に参加しています。この組織の代表が士幌町で、環境省が認定したオフセット・クレジットを発行していたため、士幌町からオフセット・クレジットを調達しました。 - 高知県との連携の経緯
2013年10月にカーボン・オフセットのセミナーが開催され、足立区で士幌町との取組みを報告しました。このセミナーが縁で高知県とのつながりができました。
2014年の地球環境フェアでカーボン・オフセットを実施するにあたり、参加者に効果的にPRするためには、ブースの出展が必要と判断しました。交渉の結果、高知県が出展できることになり、高知県からオフセット・クレジットを調達し、あわせて高知県ブースで高知の森林整備についてPRを行いました。(地球環境フェア2015でも同様の取組みを実施。) - 高知県梼原町との連携の経緯
梼原町は、内閣府の環境モデル都市に指定されており、環境自治体会議にも参加し、森林吸収系のオフセット・クレジットも発行しています。梼原町に承諾していただいたため、梼原町からオフセット・クレジットを調達し、併せて環境モデル都市梼原町についてPRを行いました。 - 秋田県八峰町との連携の経緯
八峰町が地球環境フェア2014に出展していただいたことを縁に、2015年は八峰町からもオフセット・クレジットを調達し、あわせて八峰町ブースで森林整備や世界自然遺産白神山地についてPRを行いました。 - 新潟県阿賀町との連携の経緯
オフセット・プロバイダー事業者から新潟県のカーボン・オフセット担当者を紹介いただき、阿賀町とのつながりができました。阿賀町も出展とクレジット活用を要望されており、オフセット・クレジットの調達と、ブースでのお米や山菜などの特産品の販売、森林整備のPRを行いました。
事業を実施した時の苦労や課題
オフセット・クレジットは、さまざまな主体が発行しており、価格もさまざまな中で、どのように調達先を選定するかが難しい状況です。これまでは、「足立区内では難しい環境活動に貢献していただくこと」、「足立区のイベントに出展していただくこと」を要件に選定していますが、今後、カーボン・オフセットを拡大する中で、カーボン・オフセットのストーリー、PR効果をどのように考えて調達先を選定していくかが課題となっています。